先日台湾の銀行で口座を開設してきたので、その手順を紹介していきます。
長期で滞在している人が、なぜ銀行口座があると便利かというと、台湾ドルのままお金を預け入れできるのはもちろん、日本円を一度に台湾ドルに両替えできる金額の上限(通常は台湾ドルで3万元相当)がなくなったり、居留ビザを取得する時などに必要な残高証明書を発行できるようになります。
しかし2017年頃からマネーロンダリングの防止のために、外国人が銀行口座を作ることが厳しくなったようで少し心配していましたが…結論から言えば問題なく台湾の銀行で口座を開設することが出来ました!
ただし旅行者の方と、留学やワーホリの方では少し条件が違って来ると思いますのでよろしくお願いします。
では早速台湾の銀行口座の開設方法を紹介していきます。
*2019年から日本のマイナンバーとARC(居留証)が必須になり日本人が台湾で銀行口座を作るのはものすごく敷居が高くなりました。一番下で2019年の事を書いて行きます。
銀行口座を作成した時の私の状態(2018年)
私の場合、“停留証”がもらえる大学付属のセンターに通っております。
家は学校の寮ではなく自分で借りて住んでおり、自分の住所があります。
台湾の現地の電話番号もあります。
私の状態と同じような留学生やワーホリの方は参考になると思います!旅行者の方や90日以内で滞在してる留学生の方ははちょっとわかりません…2017年から銀行口座開設が厳しくなっているそうなので、1度トライしてみてください。
(*追記)
居留証がなくても在学証明があれば口座の開設が可能でした!ただし自分の住所と現地の電話番号は必須でした。
銀行口座を開設した銀行
台湾はとても銀行の種類が多いですが、私は玉山銀行という銀行を選択しました。
玉山銀行を選んだ理由
まず第一に家から近かった事です。あとは学校からも近く、おそらく同じ大学の言語センターに通う外国人も多く利用しているのでは?と考えて玉山銀行にしました。
玉山銀行はセブンやファミリーマートのATMでも手数料10元でお金を引き出せますが、銀行は何かと近所にあった方が便利ですし、以前両替で利用した時にスタッフの対応が良かったので、玉山銀行に良い印象を持っていたので玉山銀行にしました。
ただし銀行口座を開設する場合、どの銀行もそうですが、自分の住所から1番近い支店で作らないといけません。なので便利だからと、自分の家から離れた支店に行くと断られますので注意が必要です!
台湾の銀行口座開設(玉山銀行)に必要だった物
・パスポート
・中華民國統一證號(台湾のマイナンバー)
・台湾での住所
・台湾での電話番号
・預金用の現金(1,000NTD)
・銀行口座開設の理由
・居留証
・日本のマイナンバーがわかるもの
私が玉山銀行の口座開設で必要だったものは以上のものでした。台湾も日本と一緒で印鑑社会なので、印鑑もあったら便利だと思います!(無い場合はサインでOKです、ただし、書類の間違いなどあると何度も訂正のサインを要求されます!笑)
また、銀行口座の開設に必要なものは銀行ごとに違っています。条件の厳しさも変わってきます。
学校の在籍証明や、住所を証明するために公共料金の支払い用紙?を要求される場合もあるみたいですね…
通っている学校や勤め先などの固定電話番号や台湾人の友人の電話番号を求められる場合もあるようなので、できれば銀行に確認するのがベストです!
*口座を開設する本人が20歳以下の場合両親が同行する事が必要になる銀行もあります。
中華民國統一證號とは?
中華民國統一證號は台湾のいあゆるマイナンバーのようなもので、居留証を持っていない人は口座開設時に必ず必要なものです。台湾に住所が無い外国人旅行者でもパスポートさえあれば無料で取得可能です。
この番号が誰でも取得できるので、以前は銀行口座が簡単に作れていたようですが、今は銀行口座開設は難しくなっているようなので、ご注意ください。
中華民國統一證號取得については以下の記事にまとめています。
ちなみにこの中華民國統一證號は銀行には提出しますが、コピーを取ってもらって必ず貸してもらってくださいね!再発行とかができないとても大切な書類です!
銀行でどうすれば?
銀行に行ったらまず入口の辺りに待機番号の発券機械があります。だいたい係員がいますので「ウォーヤオ カイフー(我要開戸)」と言い番号を貰って待機しましょう。
自分の番号が電光掲示板などで表示されたら、その席について、再び「カイフー」と言い、準備したパスポートや中華民國統一證號を提出しましょう。
次に銀行口座開設の目的を聞かれますので、仕事なら「ゴンツォー(工作)」中国語の勉強のためなら「シュエーチョンウェン(習中文)」と答えられれば問題ありません。
ちなみに私は英語で「Im studying chinese in 政治大学」と答えましたがそれだけでOKでした。さすが大学の近く、同じような外国人が多いんだと思います。
次に口座開設に必要な書類の記入を求められます。残念ながら写真は有りませんが、住所や名前、パスポート番号、中華民國統一證號、性別、電話番号、国籍などを記入します。
漢字なのでだいたい何となく何を書いたらいいのか予想できると思います。(間違えても訂正できるので安心してください!)
そして、オンラインバンクは利用するか?クレジットカード機能はつけるか?みたいな事を聞かれるので、必要だったらお願いしましょう!
そしてパスワード番号も設定します。6-12文字以内だった気がするので事前に考えておいてください!日本は4桁が多いので、同じものは利用できないので要注意です!また安易に決めた番号は忘れやすいので気を付けましょう。笑
そして担当者がいろいろと手続きを行ってくれて30分もしないうちに銀行口座をつくることができました!!通帳クレジットカード機能付きキャッシュカードも一緒に即日発行されました!(早い!)
あとはオンラインバンク….の説明などはなく(笑)さくっと渡されて終了です!
台湾で銀行口座を作った感想
いろいろ調べている中で、やはり2019年以降、居留証の無い外国人が口座を開設するのは一段と難しくなりました。
そもそも、停留証から居留証を取得するのに、銀行の残高証明が必要なのに、居留証がないと銀行口座作れないって、果てしない矛盾ですよね?
なので、停留証が発行される言語センターに通う学生の方は住所、電話番号、中華民國統一證號、日本のマイナンバー、入学許可証などがあれば銀行によっては口座の開設が可能です。
あと、職員の方によって対応にだいぶ差があります…中国語がわからなくて、”英語でお願いします。”っていったらあからさまに嫌な顔されましたから…(笑)
でも隣の職員の方が英語で話してくれて、なんだかんだ口座が開設できたのでOKですね!
ただ、やはり基本的には中国語での対応ですし、日本語のできる職員なんて稀だと思います。最低限の英語か中国語ができない場合は少し厳しいかもしれません。
英語も中国語もできなくても、google翻訳片手に気合とコミュニケーション能力で行けそうな気もしますが、やはり最低限の語学力は必要でしょう。
最低限、どうして銀行口座が必要なのかの理由は答えれるようにしましょう!メモに書いて見せるのもありだと思います!
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、いざ台湾で口座を作ってみると手続き自体は簡単なので是非挑戦してみてください!やっぱり銀行口座はあると便利です!
2019年からは日本人の短期留学の場合は銀行口座開設は不可能!?
2019年1月、日本人が台湾の銀行で口座を開設時に、日本のマイナンバーが必要になりました。
「洗銭防制法(マネーロンダリング防止法)」の施行に伴う処置で日本と台湾で結ばれた協定の関係です。2019年3月、私は地下鉄で見かける國泰世華銀行への乗り換えを考えて銀行に2018年と同じ気持ちで口座を作りに行ったら、作成できませんでした。
必ず居留証と日本のマイナンバーが必要!の一点張りで取りつく島もありません。
(まって、停留証から居留証に変える時銀行証明が必要なのに、どうするの!?矛盾…)
他にも臺灣銀行にも行きましたが結果は同じでした。
なので台湾で銀行口座の開設を考えてる人は自分のマイナンバーがわかるものを持参してください。現時点ではマイナンバーカードの提出の必要はなく、番号さえわかればOKなので、スマホで撮影しておくと良いです。
実際、半年くらいの留学なら口座は無くてもなんとかなりますし、1年の留学でも友人は口座を持たずに生活してました。クレジットカードのキャッシングで生活してる分にはあまり困る事も無いようです!
が、現金派の人には大問題です。
さらに臺灣ワーホリの場合も居留証は作成できないので、当然銀行口座ももてません。なので給料も現金受取になりますね(安全面で嫌…)
ワーホリの情報サイトとか見ると、「銀行口座開設は簡単」とか書いてありますが2019年現時点でとても作りにくい状況になっています。
もしかしたら銀行によってはワーホリビザや停留ビザと日本のマイナンバー+2018年時点での持ち物で作れる場合もあるかもしれませんが未確認です。
どうしても必要な人は日本のマイナンバーを用意して、いろいろな銀行で聞いてみると開けるかもしれません。
むしろ2019年以降は銀行よりも郵便局の方が口座開設しやすいので郵便局で開設することをお薦めします。
郵便局での口座開設の方法はこちらから。
マイナンバーが無くても銀行口座が作れる!?
2016年にマイナンバーが発行された時点で日本に住民票が無いとマイナンバーが発行されていないので、その事を銀行の書類提出不可能理由に記載すれば銀行口座を作れるという情報を頂きました。
実際に私が試したわけではないですが、提出不可能理由に記入して試してみる価値はありそうです。
やはりどうせなら便利な銀行で口座作りたいですよね!
(*2019年12月追記)
コメント
2016年1月1日、マイナンバー制度が始まる前に住民票を抜いて海外移住した方には、マイナンバーは与えられません。
国内に住民票がない限りは、今後もマイナンバーが与えられる予定はありません。
その場合、提出不可能理由の欄に、その旨を中国語で記入すれば口座開設可能です。
dstw様
コメントありがとうございます。
なるほど!マイナンバー発行以前から住民票が日本に無ければ銀行口座が作れるんですね。とても勉強になりました!ありがとうございます^^